(1)売却
・なし(2)購入
●感想
(1)売却
・なしインデックス投資ブログ界隈で盛り上がっている、「はじめてのNISA」について。
帰国後にメインの証券会社にする予定のSBI証券が「はじめてのNISA」の取り扱いを開始したというニュースを某ブログで知りました。
オールカントリー系で信託報酬が最安値なのでeMAXIS slimオルカンよりも惹かれます。
そして、「はじめてのNISA」と銘打っているのでNISA専用かと思ったら特定口座でも購入できるとのこと。ならばNISAだけでなく全てにおいてこの一本で賄えることになります。
実質コストや純資産額がどうなるのかは暫くしないと判断できません。でもちょうどいい事に香港駐在中はそもそも購入することが出来ないので、焦る必要はありません。ここは他の方のレポートや実績を見てから判断することができます。
オルカンは対抗値下げしてくるのでしょうか? はじめてのNISAと同率であればオルカンを購入します。ポートフォリオは簡素化させたいので同じ商品を買いたいです。
楽天VTはどうするんでしょう。でも親会社が苦境に陥っているから自ら信託報酬を減額して身を削るようなことはしないんでしょうね。
帰国後に何を買うかを考えるとワクワクしてきます。
(1)売却
・なし新NISAの活用案、自分にとってのファイナルアンサー、完結編です。
前回の気づきは、配当金は全額に対して課税されますが、無配当の投資信託を一部売却すれば原価を含んでいる分、税金が有利です。
NISAの場合、外国税を還付することができない海外ETFは論外として、国内籍ETFの分配金は非課税です。
ただし、分配金としてNISAの外に吐き出すよりも、ファンドの内部で再投資したほうが非課税枠が複利で増えていくことになります。
しかし、無職になったら配当金で生活することになり、NISAであればその配当金は非課税なのでファンドを一部取り崩すよりも有利なのかもしれません。
でも、資産を取り崩す順番としては、特定と一般口座を最初に、最後にNISAとすべきです。非課税口座を一番長く運用させた方がお得だからです。
となると、購入するのはNISA内で複利で増やせることのできる無配当インデックスファンドとなります。
というわけで、ファイナルアンサーは下記となりました。
●つみたて投資枠
ポイント獲得も兼ねて毎月5万円+ボーナス設定60万円で埋める。
ボーナス設定は年初に設定せずに無理のない範囲で一年かけて全てを埋める。(実質毎月10万円投入させる)
ただし、役職定年後に毎月10万円投入できるのか不明だが、後述するETFからの配当金を充当すれば可能。
●成長投資枠
購入するのは100円から買えるインデックスファンドなので、日本円と米ドルの通貨種類によって新規投入する順番を決めるのではなく、証券口座に現金があればどんな通貨でも即投入させます。
1.毎月の新規投入
いまも給料から毎月新規投入しています。
役職定年後どれだけ投入できるのかわかりませんが、確実に投入できるのは給料からなので、引き続き投入。
2.国内籍ETFと株式の分配金から投入
円で支払われる分配金と配当金をそのまま成長投資枠に投入。
3.米国ETFの分配金から投入
ドルを円転させて投入させると為替手数料がかかりますが、取り崩し時の税金を考慮して今後は海外ETFには再投資しません。
分配金が出たら即日本円にして成長投資枠に投入します。
4.保有しているETFとファンドを売却して投入
これは絶対にやりたくないけど、含み益があるETFとファンドでも一旦売却してNISAに振り替えた方が超長期で考えればお得です。
なので最終手段として。
おまけ.損出し時に成長投資枠に再投入
赤字が発生したETFとファンドを損益通算用に売却したときに同一銘柄を買いなおすのではなく、成長投資枠で全世界インデックスファンドを購入。
同一銘柄に再投資しないのでアセットアロケーションのバランスに誤差が発生することになります。でも、全てを全世界型インデックスファンドにまとめたいので、チャンスがあれば実行します。
そして、成長投資枠を超えた金額は、特定口座でインデックスファンドに再投資します。
米国ETFからの分配金を投入すれば新NISAは最短の5年で埋められると思います。
購入するのはオルカン。今後コスト競争が激しくなると思いますので、オルカンに代わる低コストな商品が登場すればそれも検討します。
というわけで新NISAの使い方は、100円以上の現金があれば即座にオルカンを購入です。
オルカンを買うだけなので、今後も暇な投資が続くことになりそうです。
新NISAで何を買うか、そして退職後の取り崩し時期には何が一番得なのかを考えていたら、ETFよりもファンドではないかと思い始めました。
1.海外ETFの二重課税が還付できない
働いていないので所得税を払わないことになります。
すなわち、確定申告しても米国で徴収される分配金10%分を還付できません。(基礎控除枠があるかもしれませんが)
働いていたとしても所得税以上に分配金を得ていたら一部しか還付できません。(今は既にこの状態)
2.配当金/分配金の課税は全額に対して20.315%
例えば、5000万円で買ったMAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信(2559)が1億円になり、分配金100万円支払われた場合、税金は100万円×約20%=約20万円。
一方で、5000万円で買ったオルカンが1億100万円になり、100万円分売却した場合、税金は100万円×約1/2×約20%=約10万円。
なんと税金は半分です。取り崩した額に原価が含まれるため、その分だけ税金が少なくなります。今更ながらこのことに気づきました。
マザーファンドは同じなので、資産価値は同じように増減、配当を分配金として吐き出すか、内部で再投資するかの違いだけです。
これを続けていけば原価分は減っていくので税金は分配金×約20%に近づいていきますが、それでも分配金よりお得だと思います。
もしETFの方が有利な点があるとすれば、ファンドよりも経費率が低い、分配金に対して損益通算できれば還付可能ということでしょうか。
でも、損益通算するためには売買手数料がかかりますし、かならず損失を発生できるとも限りません。
また、外国税を還付するとなると確定申告が必要となり、社会保険料が上がる可能性があります。
まとめると、下記の通り。
海外ETFは二重課税で不利。
国内籍ETFであれば二重課税調整してくれるが、資産規模や信頼性で海外ETFに劣る。
海外ETFでも国内籍ETFでも分配金を受け取るよりもファンドを取り崩した方が税金面で有利。
ということは、海外ETFで発生した分配金は海外ETFに再投資するのではなく、為替手数料を払ってでもインデックスファンドに再投資すべきでした。
ただ、かつては格安インデックスファンドがなかったので海外ETFのほうが有利でした。また、オルカン等が登場したもの最近なので、過去に海外ETFを買い続けていたことは仕方ありません。
でも、コロナショックの時に損出しと同時にファンドに再投資していれば税金ゼロで乗り換えが可能でした。
海外赴任中はVTを買い続けますが、帰国後は時間をかけてファンドに乗り換えようと思います。
そして新NISAは上記理由により全枠オルカン一択です。