(1)売却
・なし(2)購入
・Vanguard Total World Stock ETF (VT)
●感想
12月はいろいろありました。
(1)売却
・なし日本株偏重のポートフォリオからインデックスファンドを使ってリバランスを開始しました。なお、この時はまだ海外ETFに対して慎重でした。ちょっと難しそう、そして信用していいものかどうかよくわからなかったのです。
リーマン直後だったのでタイミングはよかったと思います。今から思えばほとんどの商品が底値の状態でした。一気にリバランスするのにベストな時期でした。
わずかに持っていた海外株式に投資するファンド、ドルMMF、ユーロMMFは、損益に関係なくそのまま海外株式インデックスファンドに移行。たぶんSMTインデックスシリーズだったと思います。
日本株はほとんど赤字だったので、損益通算できる範囲で徐々にインデックスファンドに乗り換えていきました。でも今から思えば一気にリバランスすればよかったと思います。今ならできるけど、当時はそこまでの度胸がありませんでした。本当は度胸ではなく知識がなかっただけだったのですが。
(続く)
ここまで長かった暗黒時代ですが、やっと光明が見えてきました。
投資を始めた時から思っていたのが、日本財政への不信感。莫大な財政赤字を垂れ流し続ければいつかは破綻します。その対策も兼ねてインフレに一番強い株式投資を始めたのはいいけど、何が正しいのかわからず、ましてや海外投資をしたいけどどうすればいいのかわからず。
そんなとき、マネックスで「マネックス社員はなにを買っているか?」特集をやっていました。松本大社長(当時)が「アセットアロケーションを決めるのが大事、商品と地域でマトリックスを組んで各何%か決めて、それぞれ買っていく」と紹介していました。確かにそうです。でも、%の決め方がわからないし、何を買えばいいのかもわかりませんでした。
そして同時期に気になっていたのが、金融ブログ『梅屋敷商店街のランダムウォーカー』。以前から知っていましたが、ちょっと難しい感じがしていつもスルーしていました。でも、株と債券の比率とか地域とかインデックスとか書かれていたなと思いだし、ブログチェックを始めたのです。
そこで紹介されていたのが名著『ウォール街のランダムウォーカー』。元ネタはこちらでしょうということで、図書館で借りました。分厚い本でしたが本好きなので苦も無く読書開始。そして目からうろこが落ちたのです。
あの時の衝撃は忘れられません。まさに稲妻に打たれました。個別投資よりインデックスが優れていること、買い続けること、持ち続けること、重要なのはたったこれだけだったのです。一気に読み終え、そしてインデックスに全力投入することを誓いました。
そのようなわけで、インデックス投資を教えてくれた梅屋敷とウォール街の両ランダムウォーカーは、私にとって命の恩人ならぬ投資の恩人です。
それにしても読書好きなのに、なんで投資の本をほとんど読まなかったのか悔やまれます。でも本屋に行けば『誰でも一億円~』『あっという間に儲かる~』みたいな本ばかりが並んでおり、長期投資だけは続けていた自分でもそれはおかしいと思って避けていたのだと思います。
その後は『敗者のゲーム』『株式投資の未来』も読み、橘玲の著作にも出会い、インデックス道を邁進していくこととなります。
(続く)
(1)売却
・なしここまでの長い暗黒時代ですが、長く続けたことで身についたこともちょっとありました。
自動引き落としで毎月買い続けた(今も)
「給与-日々のお金=投資資金」ではなく、「給与-投資資金=日々のお金」を実践していた(今も)
給与が増えたら連動して入金も増やした(減もあるけど今も)
配当金は全て再投資(今も)
今は証券口座に配当金を直接入金できますが、昔は出来ませんでした。支払通知書を銀行で換金するか、銀行口座に直接振込のどちらかでした。当時は数百円単位の配当金でしたが、たとえ少額でも全額再投資に回すために配当金専用の銀行口座を作り、そこに全ての配当金を入金。貯まったら引き出して証券口座に移動させて再投資していました。少ない金額ですが複利効果を活かすことができていました。
ほとんど売らなかった(リバランスと損益通算を除いて今も)
暗黒時代は長期にわたりマイナス33%でした。すなわち1/3は溶けていたのです。でも、超長期で見ればプラスになると信じてほとんど売りませんでした。インデックス投資に出会う前までに売ったことがあるのは、東電、ソニー、HSBCインド、HSBCチャイナ、ビックカメラ、モリモトぐらいです。頻度にしたら数年に一回ぐらいです。なお、モリモト以外はわずかですが全て売却益が出ました。
証券口座で売買したお金は一度も引き出したことがない(今も)
長い長い暗黒時代でしたが、長期投資の基礎は築けていたと思います。単に買っていた商品が悪かっただけだったのです。原因は自分が無知だったからです。
(続く)