2021年12月20日月曜日

【投資遍歴】14.リバランス開始

日本株偏重のポートフォリオからインデックスファンドを使ってリバランスを開始しました。なお、この時はまだ海外ETFに対して慎重でした。ちょっと難しそう、そして信用していいものかどうかよくわからなかったのです。


リーマン直後だったのでタイミングはよかったと思います。今から思えばほとんどの商品が底値の状態でした。一気にリバランスするのにベストな時期でした。


わずかに持っていた海外株式に投資するファンド、ドルMMF、ユーロMMFは、損益に関係なくそのまま海外株式インデックスファンドに移行。たぶんSMTインデックスシリーズだったと思います。


日本株はほとんど赤字だったので、損益通算できる範囲で徐々にインデックスファンドに乗り換えていきました。でも今から思えば一気にリバランスすればよかったと思います。今ならできるけど、当時はそこまでの度胸がありませんでした。本当は度胸ではなく知識がなかっただけだったのですが。

(続く)

2021年12月6日月曜日

【投資遍歴】13.ランダムウォーカーとの出会い

ここまで長かった暗黒時代ですが、やっと光明が見えてきました。


投資を始めた時から思っていたのが、日本財政への不信感。莫大な財政赤字を垂れ流し続ければいつかは破綻します。その対策も兼ねてインフレに一番強い株式投資を始めたのはいいけど、何が正しいのかわからず、ましてや海外投資をしたいけどどうすればいいのかわからず。


そんなとき、マネックスで「マネックス社員はなにを買っているか?」特集をやっていました。松本大社長(当時)が「アセットアロケーションを決めるのが大事、商品と地域でマトリックスを組んで各何%か決めて、それぞれ買っていく」と紹介していました。確かにそうです。でも、%の決め方がわからないし、何を買えばいいのかもわかりませんでした。


そして同時期に気になっていたのが、金融ブログ『梅屋敷商店街のランダムウォーカー』。以前から知っていましたが、ちょっと難しい感じがしていつもスルーしていました。でも、株と債券の比率とか地域とかインデックスとか書かれていたなと思いだし、ブログチェックを始めたのです。


そこで紹介されていたのが名著『ウォール街のランダムウォーカー』。元ネタはこちらでしょうということで、図書館で借りました。分厚い本でしたが本好きなので苦も無く読書開始。そして目からうろこが落ちたのです。


あの時の衝撃は忘れられません。まさに稲妻に打たれました。個別投資よりインデックスが優れていること、買い続けること、持ち続けること、重要なのはたったこれだけだったのです。一気に読み終え、そしてインデックスに全力投入することを誓いました。


そのようなわけで、インデックス投資を教えてくれた梅屋敷とウォール街の両ランダムウォーカーは、私にとって命の恩人ならぬ投資の恩人です。


それにしても読書好きなのに、なんで投資の本をほとんど読まなかったのか悔やまれます。でも本屋に行けば『誰でも一億円~』『あっという間に儲かる~』みたいな本ばかりが並んでおり、長期投資だけは続けていた自分でもそれはおかしいと思って避けていたのだと思います。


その後は『敗者のゲーム』『株式投資の未来』も読み、橘玲の著作にも出会い、インデックス道を邁進していくこととなります。

(続く)

2021年12月1日水曜日

2021年11月の売買記録

(1)売却

・なし

(2)購入
・Vanguard Total International Bond ETF(BNDX)

●感想
11か月連続で債券ETF、先月はBNDXを購入。

11月の分配金はBND、BNDX、VWOBの債券ETFのみ。よっていつもよりも再投資に回した金額は少なめとなります。そして再投資先は債券ETF。まさに債券ETFの月。

12月はVT等の株式ETFからの分配金が振り込まれる、年に四回の分配金祭り最終月。乖離率だとまたしても債券ETFになりそうですが、乖離額となれば株式ETFの出番となりそうです。

12月こそは株式ETF、できれば米国株ETFを買いたいです。

月末になるまでわかりませんが、債券であっても株式であっても何があっても必ず買います。

2021年11月22日月曜日

【投資遍歴】12.長く続けたことで身についたこと

ここまでの長い暗黒時代ですが、長く続けたことで身についたこともちょっとありました。


自動引き落としで毎月買い続けた(今も)


「給与-日々のお金=投資資金」ではなく、「給与-投資資金=日々のお金」を実践していた(今も)


給与が増えたら連動して入金も増やした(減もあるけど今も)


配当金は全て再投資(今も)

今は証券口座に配当金を直接入金できますが、昔は出来ませんでした。支払通知書を銀行で換金するか、銀行口座に直接振込のどちらかでした。当時は数百円単位の配当金でしたが、たとえ少額でも全額再投資に回すために配当金専用の銀行口座を作り、そこに全ての配当金を入金。貯まったら引き出して証券口座に移動させて再投資していました。少ない金額ですが複利効果を活かすことができていました。


ほとんど売らなかった(リバランスと損益通算を除いて今も)

暗黒時代は長期にわたりマイナス33%でした。すなわち1/3は溶けていたのです。でも、超長期で見ればプラスになると信じてほとんど売りませんでした。インデックス投資に出会う前までに売ったことがあるのは、東電、ソニー、HSBCインド、HSBCチャイナ、ビックカメラ、モリモトぐらいです。頻度にしたら数年に一回ぐらいです。なお、モリモト以外はわずかですが全て売却益が出ました。


証券口座で売買したお金は一度も引き出したことがない(今も)


長い長い暗黒時代でしたが、長期投資の基礎は築けていたと思います。単に買っていた商品が悪かっただけだったのです。原因は自分が無知だったからです。

(続く)

2021年11月8日月曜日

【投資遍歴】11.暗黒時代のまとめ

恥ずかしいばかりの暗黒時代の汚点をまとめてみました。


日本株ばっかりだった(分散できていない)


どうやって分散投資すればわからず、ドルとユーロMMFを買って日本株と分散できていると思い込んでいた(株式と債券の違いを分かっていない、知識ゼロ)


全ての情報が捕捉され日本が財政破綻したときに没収されると信じて特定口座にしていなかった(陰謀論に踊らされていた)


手数料を考えずにるいとうとミニ株を買っていた(コスト意識ゼロ)

大和証券でるいとうの手数料を調べると今でも1.265%です。ミニ株は終了しており手数料は不明ですが、やはり高かったはずです。


高コストの投信はその分だけ儲かると思っていた(プロが運用すれば儲かると思い込んでいた)


売却損が出たのに損益通算をしなかった(税金の知識ゼロ)

IPO投資は儲かるという記事が出始めてきたので応募はしたけど当たらない、やっと当たったのがモリモト。抽選に申し込むにあたり、財務とかビジネスモデルの確認はもちろんやっていません。公開直後から下落し続け、購入時の半値ぐらいになったときに「こりゃダメだ」と売りました。その後倒産したのでまだマシだったかもしれません。でもこの頃は損益通算を知らなかったので、なんと確定申告をしませんでした。


本当に無知でバカで長い暗黒時代を過ごしていました。

(続く)